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(急いでいるのか、乱れた文字で綴られている)
熱き心と拳をもつゲンブーク殿、 風の精霊達の力を手に、ゆったりと力を操るめる殿、
この2人と共に、初めて大乱戦へ出場を果たした。 さて、どんなものかと身構えた私の前へ現れたチームは、 ボーイッシュな印象を受ける少女、まだ幼い少年、 そしてここ暫く話をさせてもらっていた、エンシェントエルフの青年だった。 1人だけとはいえ急に見知った顔が現れたものだから、 私は驚きのあまり、さほど開かない目を見開いてしまった。
だが、まったく知らぬ者と当たるより緊張せずに済んだようだ。 何とか勝利を収め-まぁ次の試合で軽く捻られてしまったが- 気持ちよく元の遺跡へと戻ることが出来た。
しかし戻ってきた私達の目の前に立ちはだかるのは、巨大な蟻。 さて、いかように立ち向かえば良いものか…
あぁいかん、今は時間がない。 後はまた手帳へ追記していこう。
(数行空け、更に乱れた小さな文字で付け足されている)
いずれは焼いて食べようと、非常食目的半分で連れ歩いていた毒百足。 情が移ってはなるまいと、ちゃんとした名はつけぬようにしていたのだが。
今日から彼女(単なる勘なので、もしかしたらオスかもしれないが)の名は、バニラ。 高飛車な彼女も、この甘く上品な響きを気に入ってくれたようだ。
…ま、本当に辛くなったら食べるがの。