涼やかな夜の風が、虫の声をのせて流れていく。
空は徐々に藍色を押し広げていた。

『そろそろ、行ってみましょうか…』
小さく伸びをすると、クインスは静かに立ち上がった。
今日は浜で夏祭りが開催されている。
昼間、おそらく陽を乱反射しているだろう浜辺へ向かう勇気はなかったが、
この時間ならきっとすごしやすいに違いない。
上着だけ軽装に替え、ゆったりとした足取りで野営地を離れる。

やがてたどり着いた浜は、賑やかな空気に満ちていた。
設置された海の家からは、美味しそうな食べ物のにおい。
そこかしこで花火も打ちあがっている。
1つ、2つ、光が花開くと、それにあわせて人々の歓声が湧き起こる。
クインスも思わず顔をあげて、小さく息をこぼした。

─そのまま数分は経っただろうか。
すっかり惚けていたクインスは、
フワ、と優しく乱れた空気を感じ、視線を浜へと戻した。
そうしてそこに見知った姿を確認すると、そっと微笑を浮かべる。
尻尾がパタパタと、まるで手を振るように揺れていた。

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(PL)
結果が出たのでセレスタさんの日記を読んだら、
登場時の空気の乱れが、優しいどころじゃなくて吹きました。
セレスタさんはなんて可愛い…のはまあ置いといて、なんて素敵なんでしょう。


ところでちょっとしたハプニングもあり、今回メッセージを送信できたのは2人だけです。
タイミングが…悪い人生orz
メモ帳からのコピペも、早いうちにやっちゃわないと駄目ですね。肝に銘じたいと思います。
メッセージは本当に大好きなんです。
やり取りして下さっているみなさん、ありがとうございます。そして遅れてばかりですみませんっ。