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2007 04,01 00:00 |
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(少し力のない文字でつづられている)
予定より早く、遺跡の外へと戻ることとなった。 勝負に勝ったがサイコウシンに負け、そして勝負に負けたのだ。 サイコウシンという奴は、やはり敵なのだろうか。 圧倒的な力、まともに相手はしなくないものだ。 ああ、それにしても悔しい。 今度こそ、必ず。 ======= 「…おのれ私に手を出したこと、後で後悔させてやるぞっ!絶対だからなッ!」 最後まで一方通行な言葉と思考だった。 逃げ出すサバスに一瞥だけくれ、長いこと保っていた緊張を解く。 「ふふ、兄弟達の下へ帰ると良い」 私の言葉を待つでもなく、雑草達が駆け出す。 「モッサァァァ!」「モサァァ!!」 再会による喜びのあまりか、その逞しい肉体には血管が浮かびあがっていた。 暑苦しい抱擁、そして涙。 悪くはない気分でその姿を眺め… そこで違和感に捕まった。 目の前の景色がゆがみだし、全身がざわつく。頭の中を激しくかき乱されるような感触と悪寒。 膝が笑い出し、無音の世界に放り込まれ、景色が流れ出す。 目の前は白く、黒く…… そして意識を失った。 「……!この賊……もう二度…入って……よ」 漂う無意識の世界 遠い遠いところで、何者かの笑い声が響いている気がした。 PR |
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