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さて、どうしたものか。 ムカデは生きたままハサミで切り刻むと良い、と聞いたことがある。 …無理だ。そんな恐ろしいことをこなす勇気など、はっきり言ってない。あるわけがない。
そうだ。エルフの母から、とっておきの方法を教わっていた気がする。 「あーえーと、うーむ。 あ、笑ってごまかす…」 にへら、と力なく笑ってみせる。そしてすぐに肩を落とす。 「何やってるんだ私は。こんなのでどうにかなれば苦労は…ひぃっ」
頭を抱えてブツブツつぶやいていた私の足元に ムカデが擦り寄ってきていた。
「ご、ごまかせ…た?」
キラキラ輝く瞳に変わった(気がする)ムカデが、 私を見つめて微笑んだ、ような気がした。