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以前の赤い服は、 メロークリスマスサタンという神を、崇めるための儀式服だったらしい。 結局学ぶのが追いつかぬまま過ごしてしまったが、 そんな私でも、この儀式恒例だというプレゼント交換を行うことが出来た。どうやら心の広い神らしい。 届けられたのは、見たことのない形状と色使いをした小さな装飾。 かすかに放たれている光は、じんわりと身に染みるような暖かさをもっている。 「さてどこに着けたものか。」 少し悩んでから、首もとのコサージュ中心に差し込んでみる。 「うむ、良い感じかの」 やわらかい光をまとったコサージュを眺め、つい顔がほころんだ。 プレゼントに添えられたメッセージを確認すると、送り主の名前も記載されている。 「ふむ。数日中に、お礼の手紙でも送ってみるかの」 時間のやりくりに多少不安を覚えつつも、メッセージカードを大切にショルダーへとしまいこんだ。 数日中には、必ず。 ============= この島には、色々な人との出会いがある。 まだ当初の目的である財宝は見当たらぬが、良い経験を繰り返している。 ありがたいことだ。 虫との戦いを終えると、パーティメンバーのめる殿がマフィンを持ってきてくれた。 彼(彼女?)の手作りらしい。 ゆっくり味わって食べることにしよう。 作りたてのぬくさが心地よく、両手で抱え込むと寒さが少し遠のいた、そんな気がした。 フンフン先生、バ…肉が食べたいです
色々な人との出会いが続く。喜ばしいことだ。 エンシェントエルフの青年とも出会った。 私はハーフな身ゆえ、エルフの里を訪れたことは殆どなかった。 この貴重な体験に胸が高鳴るのを感じる。 彼は爽やかな笑顔を浮かべ、 私が今後大量出血した際の、輸血協力を申し出てくれた。 なんと心優しき青年であろうか。 ……彼の血が加われば、さて、私もエルフらしく身長が伸びたりしないだろうか。 いや、大量出血など御免こうむるので、そんな機会は訪れなければよいのだが。
走って、走って。 目の前の角を曲がった先、そこに合流予定の者達がいると思い込んでいた。 なぜか?自分でもわからない。 角を越え、その勢いのまま口を開く。 「2人とも待たせてすまなかったな、さぁゆるりと参ろうか」 … ああ恥ずかしい。 口を開けたまま固まった私の眼前には、ただ風だけが舞っていた。 穴があったら…! (マルメロはとにかく隠れるを修得した) この先の扉を出て、砂地に出れば今度こそ合流だ。そのはずだ。 今度は慎重に進もう。 また一つ成長した、そんな気がする上陸5日目の夕暮れだった。
普段はまとまりのない洋服をあわせているが、 正装時やその時の気分で、どこに属するかよく分からない装いになることも。 ひっそりとファンタジー畑の住人。 ちなみにこの服は、母親の服を参考にしつつ父親が縫い上げたもの。 親子揃って指先を動かすのが生きがい。ちくちく、幸せ。