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時折、視線を感じることがある。 最初は気のせいかと思っていた。 だがそっと見返すと、確かにこちらを伺い、何か呟いている人達がいるのだ。 「…一体どうしたのでしょう?」 不思議に思ったクインスは、露店の商人に尋ねた。この視線は一体何かと。 すると商人は笑って答えた。 「通りすがった奴、言葉を交わした奴、その中でお前さんのことを眼にとめたのがいたってことだ。 なあに怯えるようなものじゃない。見返してやればいい。」 クインスはその言葉通り、視線を感じたらその主を探してみることにした。 そしてふと思い立って、自分の存在を心にとめてくれた人達のこと、 また自らも気になった人がいれば、手帳の余白に記していくことを決めた。 ここは、幸せなことにその余白に収まりきらなくなったメモを、改めて写し、保管していくためのページ。 -------------------------------------------------------------------------------------- ・ロジュ(628) :眩しい少女と、静かな男と ・アネット(1664) :美しい人。どこからか賑やかな声が… ・石刀火 凍檻(369) :不思議な眉…鳥に似た匂い…あなたは一体? ・SOU(903) :無垢な印象。思わず口元が緩みます
ロジュとジャファル まだ知り合って数日ながら、大好きな仲間です。 惹かれてやまないのは、ロジュのあの眩しい笑顔。 そして、落ち着いたジャファルの声。 けれど…なぜか2人を見ていると、悲しく、そして苦しくなることがあります。 なぜ、なのでしょう。 わかりません。どう取り繕っても、私にはまだ分からない感覚が多い。 ああ。私がこんなことを感じているだなんて、2人が知ったら怒るでしょうか。 あの2人は仲も良いし、幸せな日々を生きているに違いないのに。フフ。 …だけれど、そうです。 以前のジャファルのあの言葉、あの表情…… 私には、そう、わかりません。 けれどどうか2人が今幸せで、これからも幸せであれば良い… -------------------------------- ところで、このところ妙な視線を感じます。 いえ、見られています。仲間のクニーに。 その表情はどこか不満げで…不安な気持ちを呼び覚まされます。 私に何か至らぬ点があるのでしょうか? ううん…もっと精進しなくてはなりませんね。 クニーの手帳
…どうしたことでしょう。急に寒気が…… いけませんね。 もし風邪なぞひいたら、クニー達に迷惑がかかります。 ああ。今日は少し安静にして過ごしましょうか。