2025 02,02 13:58 |
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2009 02,27 02:25 |
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むせ返るほどの、草と大地の匂い。 PR |
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2009 02,22 01:06 |
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インクの染みが拡がるように少しずつ、少しずつ、 |
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2009 02,09 00:34 |
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その日クインスは、自らの唸り声で目を覚ました。
寝床を這い出し、額に浮かんだ汗をぬぐうと、 その額からは平常時を超える熱が伝わってくる。 「…風邪、でしょうか」 ずきずき脈打つこめかみ、ひどく痛む身体の節々。 追い討ちをかけるように背筋を駆け下りた悪寒に、クインスは思わず身をすくめた。 ──冷たい水で顔を洗えば、少しすっきりするかもしれない 具合が悪いからと、休んでいるわけにはいかないのだ。 絶えず訪れる苦痛に顔をしかめ、頼りない足取りで近くの川辺へと向かう。 だがそれは全くの甘い考えであったと、クインスはすぐに思い知ることとなる。 ひんやりとした川の水は確かに心地よかったが、 意識が冴えれば冴えるほど、苦痛は増していくのだ。 「これは、本格的にまずいでしょうか…うぅ」 ゆら、ゆら、と波に揺られる小船のように、来た道を引き返す。 「ああ、だめ。今日は、ウィラード達に会いにいかなくては… へ…くしゅっ」 ついに出たくしゃみによって、 頭に咲く花は大きく揺れ、甘ったるい匂いと共に細かな花粉を飛び散らせた。 クインスは気づいていなかった。 その歩みを追いかけて、舞い起こる小さな変化を。 そして自身を塗りつぶしていく、大きな変化を。 |
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2009 01,30 07:10 |
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2009 01,23 05:11 |
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